RLSについて
「むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)」とは、脚の表面ではなく、内部に不快な異常感覚が生じる疾患です。その異常感覚は「むずむず」「虫が這う」「ほてる」「炭酸が泡立つ」「ちりちりする」などさまざまな言葉によって表され、患者にとってきわめて不快なものです。症状が起きた場合、患者は脚を叩いたり、寝返りを繰り返すことなどで不快感を軽くしようとします。重症になるとじっとしていることができず、居ても立ってもいられなくなり歩き回らなければいけない状態になります。
また、むずむず脚症候群の症状は、夕方から夜間に現れることが多いため、「入眠障害(眠りにつくことができない)」、「中途覚醒(夜中に目が覚めてしまう)」、「熟眠障害(ぐっすり眠れない)」などの睡眠障害の原因となり、その結果日中に耐えがたい眠気を引き起こし、患者のQOLが著しく低下するといった悪循環に陥ります。この症状は妊娠中の女性の2割くらいにも見られます。
しかし、ほとんどの方は授乳期間が終わるまでには自然に解消するようです。 患者の多くが適切な薬物療法で症状が大幅に改善されますが、一般・医師ともにいまだ認知率が低く、なかなか周囲に理解してもらえない場合も少なくありません。また、専門医を見つけられない方や、適切な診断・治療が受けられない方も多く存在します。
Q1.むずむず脚症候群とはどんな病気なのですか?
むずむず脚症候群とは、その名が示すように、夕方から夜間にかけて、下肢に虫がはうような異常感覚が生じる睡眠障害です。特に夜間ふとんに入って眠りかけたときに、下肢がむずむずして眠れなくなります。ときには疼痛のような感覚もあります。
Q2.むずむず脚症候群の患者はどれくらいいるのでしょうか?
欧米では5~15%とされていますが、日本における有病率は、人口の2~5%で約200万~500万人が苦しんでいると推定されています。しかし、現状では一般にはまだあまり知られておらず、多くの潜在患者が存在することが考えられます。むずむず脚症候群は、40歳以上の中高年、特に女性に多くみられますが、小児にもみられます。
Q3.むずむず脚症候群にはどのような原因があるのですか?
むずむず脚症候群は、原因がはっきりしない一次性(特発性)と、他の疾患などが原因となって起こる二次性の2種類に分けることができます。二次性では、腎透析をされる方や妊婦にも多いとされています。
一次性(特発性)・・・特定の原因が分からない。
二次性・・・鉄欠乏、腎不全、妊娠、抹消神経障害 など
Q4.むずむず脚症候群は治る病気ですか?
むずむず脚症候群が自然に治る可能性は非常に低く、一時的に症状が軽くなっても再発したりします。一般的には加齢と共に症状がより悪化していく傾向があるようです。むずむず脚症候群も周期性四肢運動障害も、腎不全やパーキンソン病などが原因で起こることがあります。その場合は元の病気が上手くコントロールされることで、むずむず脚症候群の症状も軽減または軽快する可能性もあります。
Q5.間違われやすい疾患にはどのようなものがありますか?
線維筋痛症、注意欠陥多動性障害(ADHD)、甲状腺機能亢進症、パーキンソン病、うつ病、アカシジア、変性脊椎疾患などがあります。
Q6.むずむず脚症候群は遺伝するのですか?
一次性(特発性)のむずむず脚症候群の患者さんに限りますが、かなり多くの症例で、近親者もむずむず脚症候群を発症していることが明らかになっています。
友の会の調査では約20%の患者は遺伝性がありました。
診断について
「問診」で把握される患者の状態が、下記の「4つの診断基準」に照らしてそのすべてに当てはまる場合、むずむず脚症候群と診断されます。ほか、家族歴の有無など診断を補助する3つの特徴も検討されます。坐骨神経痛やうつ病など他の疾患との鑑別も重要です。
症状
むずむず脚症候群とは、その名が示すように、夕方から夜間にかけて、下肢に虫がはうような異常感覚が生じる睡眠障害です。特に夜間ふとんに入って眠りかけたときに、下肢がむずむずして眠れなくなります。ときには疼痛のような感覚もあります。むずむず脚症候群は、原因がはっきりしない一次性(特発性)と、他の疾患などが原因となって起こる二次性の2種類に分けることができます。二次性では、腎透析をされる方や妊婦にも多いとされています。
一次性(特発性)
特定の原因がわからない。
二次性
・鉄欠乏 ・腎不全 ・妊娠 ・末梢神経障害など
むずむず脚症候群が自然に治る可能性は非常に低く、一時的に症状が軽くなっても再発することもあります。一般的には加齢と共に症状がより悪化していく傾向があるようです。むずむず脚症候群も周期性四肢運動障害も、腎不全やパーキンソン病などが原因で起こることがあります。その場合は元の病気が上手くコントロールされることで、むずむず脚症候群の症状も軽減または軽快する可能性もあります。
完治の可能性
むずむず脚症候群は症状発症の原因が明確であれば、その原因を解決することで完治する可能性があります。特に子供の場合に比較的多い鉄欠乏によるRLSの場合は、鉄材を供給することで完治する場合があります。
特に鉄欠乏の場合は、鉄材を供給することで、完治する場合があります。特に子供の場合は、鉄欠乏によるRLSが多いようです。
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発症部位
むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)は脚だけではなく、手や背中、腰、お腹、喉など身体のあらゆる部位から発症の報告をうけており、症状の名称、RL(Restless Legs)では誤解を生じる場合があるので、現在、WED(Willis Ekbom Disease)に変更していこうとする動きがあります。
発症率
一般的に日本人全人口の2%~5%くらいいてるといわています。しかし、現状では一般にはむずむず脚症候群という症状があまり知られておらず、多くの潜在患者が存在することが考えられます。半数以上は60歳以上ですが、男女比は女性は男性の1.5倍ほどです。中には、4歳のお子様もいらっしゃいました。その中でも治療が必要とされる方は1%に満たないくらいだと感じています。